
10月24日(土)しっとりとした雨が降る中、「江戸・東京・長崎さるく『東京の長崎で会いましょう!』」が開催されました。案内人は、長崎検定一級の会の資格をお持ちで、渋谷・長崎歴史文化情報発信塾にも所属する本間一之さん。今回は瓊林会東京支部との共催により実施されました。
今回のさるくは、東京に残る長崎ゆかりの偉人たちの足跡をたどりながら、江戸・明治期の日本の近代化に長崎が果たした役割を再発見する、特別なまち歩きです。スタートは、数多くの歴史上の人物が眠る谷中霊園。活版印刷の普及や近代造船業の発展に貢献した平野富二氏、ジャーナリスト・政治家として活躍した福地源一郎氏、そして徳川慶喜氏などのお墓や顕彰碑を巡りました。
次々と登場する偉人たちと、尽きることのない本間さんの解説。長崎からいかに多くの人材が生まれ、また、長崎という土地が日本の歴史を動かした人々と深く関わってきたのかを実感する時間となりました。その後は、山手線や地下鉄を使って神田和泉町の活版製造所跡や石川島資料館へ。長崎で培われた技術や知識が江戸・東京へと受け継がれ、日本の近代化を支えてきた歴史をたどりました。
そして、今回のさるくのクライマックスは、墨田区で開催された北斎まつりの演目の1つである「高島流砲術」の演武見学。長崎出身の高島秋帆が広めた西洋流砲術。その歴史を感じるだけでなく、目の前で繰り広げられる迫力の演武を体感しました。「ドン!」と響き渡る大きな発砲音、漂う火薬のにおい、そして堂々たる演武。その迫力は、まさに圧巻!参加者からは「ぜひ長崎でもこの砲術演武を実施してほしい」との声も聞かれました。
長崎のまちを歩くだけでは出会えない、東京に息づく長崎の歴史と偉人たちの足跡。
「長崎さるくを、東京で。」
場所を変えることで見えてくる、新たな長崎の魅力。長崎さるく20周年を機に、またひとつ、新しいまち歩きの体験が生まれました。