
長崎さるく20周年記念事業の一環として、7月29日、「長崎さるく」の立ち上げから携わり、長崎さるく20周年記念事業 事務局 スーパーバイザー、長崎地域力研究会 代表、前長崎市長の田上富久氏を講師に迎え、「長崎さるくの価値とは何か」と題したセミナーを開催しました。多くの市民やガイド、関係者の皆さまにご参加いただき、20年間の歩みとこれからの可能性について考える貴重な機会となりました。
講演では、「まち歩き」「観光まちづくり」「まちの文化」という3つの視点から、長崎さるくの本質的な価値が語られました。2006年、「長崎の観光を変える一番バッター」として始まった長崎さるく。その根底には、「まち活かし・ひと活かし」という理念がありました。地域に新しいものをつくるのではなく、長崎が本来持っている歴史や文化、人の魅力を見つめ直し、それを市民自らが伝えていくことで、まちの価値を高めていくという考え方です。
また、長崎さるくは単なる観光コンテンツではなく、その後のMICEやインバウンド推進など、長崎のさまざまな観光まちづくりへとつながる「一番バッター」であり、その基盤を築いた存在であることが紹介されました。
そして、まちを知り、好きになることで、「もっと良いまちにしたい」という気持ちが育まれ、それがまちづくりの原動力となることも語られました。長崎さるくは、ガイドツアーを実施するだけでなく、まちを愛する人を育て、未来へ受け継いでいく文化そのものでもあるというメッセージは、多くの参加者の心に響きました。
最後に田上氏は、「日本で初めてのまち歩き博覧会」という挑戦から20年を経た今、次に目指す姿は「日本で一番、まち歩きが当たり前のまち」であると語りました。市民自らまちを案内し、新しいアイデアが生まれ、次の世代へと受け継がれていく――そんな未来に向けて、長崎さるく20周年記念事業は新たな一歩を踏み出す節目となることへの期待が感じられました。
今回のセミナーは、長崎さるくが歩んできた20年を振り返るだけでなく、これからの長崎の観光まちづくりや地域づくりの未来を考える、大変意義深い機会となりました。
長崎さるく20周年記念事業では、今後もさまざまな企画を通じて、長崎の魅力を次世代へつなぐ取組みを進めてまいります。
どうぞお楽しみに!